ボクシングを通じて患者様との向き合い方を再確認する

MG_1121-624x415こんにちは、はらだ鍼灸整骨院院長の原田浩一です。

当院には、テニスやゴルフなどの個人スポーツ、マラソンや短距離走などの陸上選手や、野球やサッカー、バレーなどのスポーツ選手など様々な運動に関わる患者様が来院されます。

私も50歳よりレスリングを始め、運動をされる方の痛みやそれを直したい強い気持ちがとてもよくわかる様になり、その気持ちに応えたい思いで、日々治療を行なっています。

そんなスポーツに関わる日々の中、昨年私はあるボクシングのコーチに出会いボクシングをはじめることになりました。

 

ボクシングをはじめると、印象がガラッと変わりました

原田院長ボクシングはじめるまでのボクシングの印象として、ボクシングは、力を入れて強く打ち、殴り合いを制したものが勝つスポーツと思っていました。

ところが、実際にボクシングをはじめてみると、力を入れるな、腕力で打つな、力は下半身で作れ、と言われました。またかわして打てとも言われました。

かわすことが、打つことよりも重要だと教えられました。

殴り合いというイメージが完全に覆り、如何に力を入れないで打つかが大切であり、先の読み合いを制したものが、高度な技術をもった方が、試合では勝るということを知りました。

 

コーチにいつも言われることは、攻撃する(打つ)ことよりも、まず防御(かわすこと)で、高度なテクニックよりも基本技術を如何に高度に磨くか、ということです。そのことは、打たれずに打てるボクサーを育てるというコーチの信念にもうかがえます。

私はそんなコーチを信頼してついていきました。

教え方は、その信念に基づいたもので、目標に応じて階段を一つ一つ上るようにどこまでも指導してくれるというものでした。

 

50歳より本格的に運動をはじめました

tasseikan私が本格的な運動をやるようになったのは、50歳を過ぎてからです。 私の子供が4歳の頃より、レスリングを始めたのがきっかけでした。一緒に取っ組み合いをすれば、子供とのスキンシップがはかれると思い、私もレスリングを習うことにしたのです。

怪我や筋肉痛もあり、そこから何年もかかってやっとレスリングのことが分かってきました。

良き指導者のもとで長く続けていくうちに、技を使って、相手を投げたり、スパーリングができるようになりました。それまで格闘技に憧れたことはありますが、何も身につけることはできませんでした。

ヨガ・禅定行法と重なったボクシング

IMG_5871それから58歳なって、私は初めて本格的なボクシングを習いました。

幸運にも、コーチからマンツーマンで教わる機会に恵まれたからです。

ボクシングを始める年令としては、あまりにも遅すぎますが、週4回、仕事を終えて、午後10時半から午前1時まで休むことなく練習に励みました。

体力の限界を感じながらも、一段ずつ階段を必死で上りました。

そこで、あえて選手コースを選び目標を試合に出て勝つことにしました。

powerそれは、私は長年、ヨガの行法を人生を通して学んできたつもりでしたが、近年ヨガの禅定行法を行じる中で、その難しさに苦しんでいたからです。

禅定行法は、最高に緊張した状況で、同時に最高にくつろいだ感覚でいられ、精神が最高に集中した状態で、同時にとらわれず執着しないでいられることを目標とする行法があります。

その禅定行法が、私の中でボクシングの試合の中での姿勢と重なりました。

信頼できるコーチに出会って

imageボクシングは、私にとってやるか、やられるかのスポーツで、一切の妥協が許されず、試合はどの競技よりも壮絶で苛酷ですが、同時にクールで冷静でいなければならない格闘技、と言うイメージを持っていました。

禅定の行法を克服するためには、自分を断崖絶壁に立たせ、もうこれで最後かもしれないという状態に身を投じて行じない限り、そのものには成り得ないと思っていました。なので、敢えてこのボクシングをしようと思ったのです。

 

 

しかし、そう決断したものの、私には不安や迷いが何度も起こりました。

自信がなくなり、精神的にも肉体的にも駄目だと思いました。

そんな時、コーチは私の背中を押し、勇気の言葉を浴びせてくれました。

 

imageそしてついに、私はこの歳になって私なりに自分の目標を達成することができました。

数年の月日が経過し、試合に出られるまでに導いて頂いたのです。

 

 

試合を前にして、自分の中にある怖いという気持を勇気に変えて頂いた事に、心から感謝しており、私もまた患者様の気持ちに寄り添い、共に目標へ向かう治療を行いたいとの思いを再確認できました。

合 掌

公開日:2017年2月14日 ©