合掌、拝み、祈り、願い、誓いについて

我が師 沖正弘導師前回お約束した「合掌、拝み、祈り、願い、誓い」について「沖道ヨガ生活行持集」より抜粋し、沖先生のお言葉をそのまま御紹介します。

沖道ヨガでは、私が若いときに道場に行ったときいつでも、これらについて教えを受け、感謝、懺悔、下座、奉仕について実行する場を与えられ、行法をさせて頂きました。

それでは、沖ヨガ道場に来たつもりで、お聞き下さい。

合掌

合掌・拝み・祈り・願い・誓い

合掌とは拝む心を身体の形に変えた表現です。

そして、拝むということは、ヨガの語源である、「結ぶ」ということと同じ意味です。

ですから、拝む生活とは、バランスのとれた生かし合いの世界であり、本当の自由の世界なのです。

合掌とは、心、身体、生活のいずれにも、
「このような生き方をさせていただきます。」と誓う姿なのです。

信じあう世界を実現する「合掌」

imageki結び合うということは、相異なったものが心を一つにすることです。これが信じあう世界です。
生きているものにとって、生きていることを喜びとし、楽しみとしたい、というのが本能的な願いです。この願いを実行するために、心を一つにして、握手し合い、合掌し合い、和合し合って生きていくのが本当の人間の生きる道なのです。

合掌、すなわち拝み合う心で生き、人と接すれば、生命が根底から求めている喜びの生活が実現します

合掌とは自他が一つになることであり、自分と他人との区別がないことを示すものです。相手は自分であり、自分は相手であるのです。禅ではこのことを、「自己他己」と表現します。己れに見える自分、他人に見える自分、という意味です。すべてのものが自分に見えるようになったとき、初めて、平和や愛の意味を実感することが出来、そうあるためには、どうすべきかということも、わかってくるのです。

相手の心をわかろうとする訓練法「祈り」

この宇宙に心のないものは一つもありません
日常生活はすべての心を理解するためにあるといえます。

理解するためには、相手の心を自分の心とする以外に方法はありません。相手の心をわかろうとする訓練法のことを、ヨガでは「祈り」といいます。

祈りと願いは違います。

祈りとは、相手の心を自分の心にすることです。

相手の要求を読み取り、立場を理解し、その人達に対して自分はどう考え、どう受け取り、どのような行い方をしたらよいかをつかまえることです。そして、その一つ一つを神に結びつけて考えることです。

相手の心と自分の心を結びつける「拝み」

S__6422561拝みとは、神の心と自分の心を結びつけることです。自分が神様になったつもりで、考えたり行ったりするのです。
例えば、夫婦の関係においても、「もしも自分が神様であったら、私は妻(夫)に対してどういう態度、表現をすればよいのだろうか」と考えてみるのです。

同時に相手を神と見るのです。
相手が神であれば、いじめたり傷つけたりするわけにはいきません。
自分の心を尊く高めるためにも、相手を神と思って接するべきです。
必要な存在、有り難い存在であると拝む練習をするのです。
この霊性を高める訓練法が宗教的訓練法です。

ですから、「拝む」ということは、「すべてのものは神である。だから扱い方、表現の仕方、心身の養い方、使い方、受け取り方、出し方、入れ方などを、すべて尊くしなければならない」ということを理解し、実行する生活態度のことをいうのです。

自他と全体のバランスの上に立つもの「願い」

55b1a43001fe764aaa7ffb7e0612f542_l願いは、他のため、お互いのため、全体のために持つべきものです。

自分のためだけに願うべきではありません。自分のためだけに願うのは、自分にとって都合の良いことを願う邪欲の現れです。この不自然な心を持っていては、どんなに努力をしても真実に気づくことは出来ず、いつまでもエゴを引きずったままで、おまかせの境地にはなれません。自分の小さな枠から一歩も外に出られないのです。

誰でも喜びをもって生きたいという願いがありますが、真実の喜びは、自他と全体のバランスの上に立つものであり、共存共栄でなければ成就しないものです。自他、全体の本当の繁栄を喜びとする願いを持つように努力して下さい。

意識の転換と集中力を養う「誓い」

誓いとは、「自分はこういう自分になるのだ」ということを、自分自身すなわち神に約束することです。そうして自分自身にノルマをかけ、目標を明確にすることで、力がわいてきて積極的になり、触れていく一つ一つのことが楽しみとなります。

また、道場では、多くの誓いの言葉がありますが、生活の一つ一つに正しい意味を感じて、その心でそのことに取り組んでいくことで、意識の転換と集中力が養えます

みんなで分かち合う

6c110623898b853576e215cbe5b31db1_l科学の進んだ現在、宇宙に行き生活する時代、車の自動運転、人工頭脳の発達したロボットが活躍する時代、まさに鉄腕アトムで描かれた世界が現実的になってきました。自然災害をほぼ克服し、ロボットと共存して行こうとしてゆく時代となりました。

しかし、再び経験したことのない異常気象に見舞われ、世界中であらゆる災害が報告されています。
これは地球温暖化の影響が一番大きいと言われています。

世界中は地球温暖化で、ハリケーンや集中豪雨、地震による大きな災害とそれによる多くの犠牲がもたらされています。

合掌・拝み・祈り・願い・誓いの意味をみんなで分かち合いましょう。

政治のトップに立つ人々は政治の中で、またそれぞれの職業に就く人は、その仕事の中で実践して行きましょう。

合掌とは、自他が一つになることであり、自分と他人との区別がないことを示すものです。相手は自分であり、自分は相手であるのです。

禅では、このことを「自己他己」と表現します。
己に見える自分、他人に見える自分という意味です。

すべてのものが自分に見えるようになったとき、はじめて平和や愛の意味を実感することができ、そうあるためには、どうすべきか分かってくるのです。

地球温暖化の交渉にさえ参加しない国もあり、悲惨なテロが多発しています。
地球は、私たちの子供や孫たち、そして幾世代にもわたって環境を守り、平和で生活できる地球をつくってゆくことが大切です。
一国だけの繁栄のことだけを考えれば、それが永く続くことは結果的にあり得ないのです。

共存共栄してはじめて、永く平和が築かれてゆくのです。
それが自然法則なのです。

ヨガを正しく理解してもらうために

power02今、私たちは意識的に心の勉強をし、仏性(良心)を開発し高め、大切な心の原点である感謝心を高めて行く必要があります。

ヨーロッパでは、禅が流行していると聞きました。心を安心・安定させる行法を求めているのです。
日本ではヨガがブームになっています。しかし健康志向だけで、本当のヨガがほとんど行われていないのが現実です

ヨガを正しく理解し、本当のヨガを行じてほしいという思いから、この記事を書きました

ここに御紹介した沖導師のお教えが、みなさまのお役に立てば幸いです。
私も生活のなかで実行し、仕事や人間関係、生活や社会の中に活かして行きます。

次回、ヨガの心である「感謝、懺悔、下座、奉仕」について、沖道ヨガ生活行持集より沖先生のお言葉をそのまま抜粋して御紹介いたします。

合掌

公開日:2017年7月25日 ©