鍼灸発祥の地、中国の4千年の歴史に基づく
中医学理論に基づく鍼灸治療を行います。
6千年の歴史をもつヨガの思想を大切にし、
ヨガの行法を実践しながらすべての治療に臨みます。
はじめに
当院のミッション
幼少からの私の思いと繋がっているので、まずはそこからお話し致します。
父のポリシー

銀行員として生きがいを

大学を出て、株式会社四国銀行に入行しました。
「門前の小僧、習わぬ経を読む」で、入行後まもなく、私はトップセールスマンになりました。「私は日本一の銀行員、あなたのお金を誰よりも、どこに預けるよりもお金をたくさん貯めて見せます。私にあなたの仕事をさせてください、仕事をさせていただくことが何よりの喜びであり、生き甲斐なのです」という気持ちで全ての方に接しました。熱い思いがあるから私を信頼してくれる。ただ、この思いで、私はトップセールスマンになることができたのです。個々の顧客を研究し、ニーズにあわせて先々にサービスを提供する、そんなことは当たり前のことなのです。一流の銀行員になる、重役になる、という将来の目標を明確にかつ具体的に持ち、一人一人に誠意を持って、一生懸命に接していました。その誠意と感謝の気持ちこそが、私が父に教えてもらったことなのです。
絶望的な慢性膵炎の発症

入行後5年目、夢に向かってもっとも張り切っていた矢先に、私は慢性膵炎という病気になりました。医者から治らないと宣告され、お酒も一生飲めないと言われ、突然、どん底に落とされた気持ちになりました。生涯の夢を絶たれたようで、寄る辺をなくしていた当時、それは大変苦しい日々でした。銀行員としてはこんな身体ではやっていけない、それでも私は、夢を捨てることは出来ませんでした。私は何としても銀行員としてやっていきたいと思いました。
ヨガとの出会い
感銘を受けた沖先生の言葉
そんな時、病気を何でも治せる先生が静岡にいると聞き、藁(わら)をもすがる気持ちで沖道ヨガに行きました。
「慢性膵炎になったのは、君にそれを乗り越える力があるから、その病気を与えられたのだ。その縁を大切にしなさい。」
この言葉は衝撃そのものでした。
症状は健康回復運動である
いまでこそ理解できることですが、「症状は健康回復運動である。病を治そうとして、身体が自ら起こしている生命反応である。その回復運動が症状である。だから、症状は教えであり、大切なものである。症状がある限り死ぬことはない。病気になるような生活を続けているから病気で死ぬのであって、病気で死ぬ人間はいない。」のです。
病気を縁として活用する
「だから、病気を縁として活用し、病気になるような生活や考え方、気持ちの持ち方そのものを改めなさい」
このように言葉をかけてくださったのです。
これらの感覚は一般的には世間の常識とは反対です。病気になれば、誰でも不安や恐怖、自責感や絶望感、孤独に陥り自信をなくすなど、様々なマイナス感情に囚われます。
現代医学で治らない疾患もある
ですから病気は悪いもの、というのが世間の常識です。
しかし、さらに深く考えてみますと、現代医学で治らない疾患はたくさんあります。
特に慢性疾患に対しては、ほとんど無力であると言っても過言ではありません。むしろ、生活や気持ちの持ち方を変えることこそが、遥かに効果的な治し方であると言えます。
ですが、普通はそのような発想はなく、医者からさじを投げられれば途方に暮れるだけになります。病気は治してもらうもの、病気は自分が創るとか、自分で治すという発想は中々、生まれないものです。
生活ヨガの実践
私は、「人間には自然に回復する能力が与えられている、症状は健康回復運動である」
という沖先生の言葉を何度も繰り返し、繰り返し唱和しました。その教えに従い、ヨガを生活、仕事の中に取り入れることを実践しました。
ヨガの同好会を始めて
友人に声を掛け、青少年センターでヨガの同好会を始めました。沖先生に「教えることが最大の学びである」と言われたからです。手当たり次第に本を読み、また、本部のインストラクターより指導を受けました。確かに教えることは至難で、夢中で勉強し、実践し、学んでいかなければならなくなりました。しかしそれは、私にとって、健康について考える最大の場となりました。
早朝ヨガを始めて
最初の2,3年は、絶望感に伴う鈍痛に絶えず襲われ、何をやっても症状は全く変わらず、不安や恐怖、自責感や絶望感、マイナス感情に何度も襲われました。こんなことではいけない、もっと修行しないと病気は良くならないと思い、私は決心しました。毎日の修養として、毎朝6時から7時半まで、近所の公民館でヨガ指導を始めました。生徒さんは10人でしたが、7年間、一人も辞めずに続けることが出来ました。その朝の会を始めて1,2年経った頃でしょうか、9時から23時頃までが仕事の時間でしたが、23時になっても何だか気持ちがしっかりしていることに気が付きました。5人の友人から始めた同好会も1年、2年と経つ内に、20人、30人と増え、5年後には500人の会員を持つまでになりました。
絶望感の中で夢を持ち続けて
病気があるからこそ、今周りにこのような時間と空間があり、人間関係が育っていったのであって、もし病気になっていなかったら、このような温かい結びつきを創ることは出来なかった。自分が生かされているとか、感謝されているとか、自分が必要な存在だと感じており、友情や愛情を感じていく過程で、病気であることに対するマイナスイメージが払拭されて、絶望感に伴う鈍痛の中でも夢だけは持ち続けることが出来ました。
マイナスの感情から解放されたとき、自己回復能力が高まる
病気が自分にとって都合の悪い物であるという感情から、自分にとって今は必要な物、必要悪であり、健康になれるかもしれないための原動力である。もし、病気でなかったら、ここまでやれない、だから病気に感謝である。病気を縁として活用するというプラスの気持ちを、いつしか持てるようになりました。その時から、病気の進行は止まります。病気であるというマイナスの感情から解放されたとき、自己回復能力が自然と高まっていくのです。病気から離れることで、不安や恐怖、自責感や絶望感、マイナスの感情から解放され、自然回復力が働き始めるのです。沖先生の言葉を実践した御陰で、私は仕事に専念し、トップセールスを10年間、銀行を辞めるその時まで続けることが出来ました。
生涯をかけて治療の道に進む
私は病気になって、世の中にはこんなにも沢山の病気で苦しんでいる人がいることを知りました。そこで、私はとても迷いました。銀行員を続けて子供のときからの夢を目指そうかどうしようか。銀行員はただの職業でなく、幼い頃からの特別な存在だったからです。そして2年後、私は生涯をかけて治療の道に進むことを決意しました。反対する両親だけは、どうしても説得できませんでした。父母の夢を裏切った形になってしまいました。
人に接する心を大切に
私は、銀行時代に実践していたように、治療の世界でも、人に接する心を何よりも大切にしています。自分の情熱とその人を想う心がなければ、ただの治し屋です。病気には悩みや不安、恐怖、葛藤がつきものです。病気を治すのではなく病人を治すのだ、症状を取り除くのではなく、根本的な疾病の改善に取り組み、健康に導くのだという信念に至りました。
病気の原因は生活習慣の中にある
身体はストレスや精神状態の影響を常に受けています。しかし、そのことが病気の大きな原因になっていることを、ほとんどの方は気がついていません。だから、まず心の状態を診るのです。
更に、病気の原因は生活習慣の中にあります。睡眠や食生活、人間関係、自然環境などの全てが原因となるのです。患者様が人や社会に対して、どのような気持ちや態度で接しようとしているか、それを知ることはとても大切です。
人の身体を診るには、感情の変化や精神状態、生活習慣など、全てを丸ごと見通すことが大切です。私は、治療に必要な臨床心理学も学び続けています。
人の身体の中まで見通す
私の問診は多岐に渡ります。人の身体は、点や線、面ではなく、全体を球体で診ることが大切なのです。全体像が分かれば答えは自ずと見えてくるからです。正確な診断の基に、的確な治療を・・・。これが私の治療のポリシーです。東洋医学の道に入って38年、開業して25年、この道に出会えたことに感謝しています。
中医学は宝の宝庫

第三回世界中医学大会の筆者
(向かって右;郭 義 左;原田浩一)
天津水城公園にて
治療に再現性がある
証が異なれば同じ病名でも、現代医学とは異なり、治療方法は一人一人異なります。証が同じであれば病名は異なっても、同じ治療です。同じ効果が出るからです。
証に基ずく治療は、世界中、いつ、どこで、誰に何度治療を施しても、再現性があるのです。同じ効果をもたらすと言うことです。
再現性があるということは、中医学は科学です。
また治療を始める前から、治療後の効果や結果を大体において予測する事も可能です。結果を予測して治療を行うのです。
効果が出ないときは,直ちに証に立ち戻り、証を改めて検討し証を立て直します。
治療効果が出ないときも、何度でも証を見直し、最後まで諦めません。
健康総合修養道場の建立
修養、修行出来る場を作ります。
そして誰もが心と身体の健康と修養、修業ができるコミュニティを作ります。
そこではレスリング、ボクシング、
英会話、中国語、世界史、日本史、弾き語りなど、
他にもさまざまなことを学ぶことができるようにしていきます。
全てを修養の場とし、行法として行います。