沖道ヨガの十段階

私はこれまで沖正弘導師を師と仰ぎ、若いときから教えを受けてきました。
沖道師が亡くなった後も、導師のお言葉が耳から離れません。
離れないどころか、段々強くなり、60歳からの人生の生涯をかけ、沖道を実践し学んで行こうと思っています。

沖道ヨガの十段階から御紹介しようと思います。

沖道ヨガの十段階

第一段階、ヤマ(禁戒)

自分の心と身体と生活を損ねることの戒めであり、自分自身で考えてその内容を決めます。例えば、噓をつく。相手の気持ちを考えない。人を尊敬(大切)にしない。

ニヤマ(歓戒)

shizen例えば、心の聖化、積極的かつ平静な状態に心を保つことの勧め。
高潔な気持ちをもつ。
人との絆を大切にする。
自分の信念を貫く。
価値観をともにする仲間を増やし、コミュニティを作る。
全肯定の生き方を心がける。
丹田に自然に力がこもるような姿勢、呼吸、意識の持ち方を行う。
他に自分を捧げる奉仕行によって、無心、無条件、お任せの境地を培う。
他人の心、草花や動物の心、仕事の心となって考え、自分らしく生きる。
自他の中にある神性を観て、自他を尊ぶ生き方を養う。
すべてに尊いな、有難いなと感じる訓練をする。
何事にも感謝できる練習をする。
仕事を通して社会貢献をする・・・など。

 

第二段階  アサンス(動禅行法)

各種姿勢と動作の意識的訓練を呼吸と合わせる。
生命本来のバランス維持能力、心身の安定力、適応力を高め、生活を自然化します。

 

第三段階  プラナヤマ

エネルギーを整え、最も力の発揮できる状態に自分の内側から調御。
呼吸、食事、人間関係のなかで訓練します。
アサンスを行うだけでなく、生活の中で実践し身につけます。

 

第四段階  プラティヤハラ(自律自覚訓練)

自分が自分の主人公になり、自分が自分に命令し、自分が自分を律する訓練です。これも日常生活を通して行います。

 

第五段階 ダラーナ(統一行法)

power心身の能力を結集して使う訓練。
心―― 意識層と善無意識層の内容を一つにして一心になります。
すなわち意識と欲望が一致している状態です。
体―― 一つのことを全身にて行います。
すなわち、統一心、統一体、調和息で行います。最高に集中した状態で最も安定した状態です。

 

第六段階 ディアーナ(禅定行法)

心身の安定を体の面から行じる。
丹田に自然に力がこもるような姿勢、呼吸、意識の持ち方を説いています。
最高に集中した状態で放下し、最高で緊張した状態で弛緩している状態です。

 

第七段階  バクティ(放下行法)

バランス心の安定を説く行法。
他に自分を捧げる奉仕行によって無心、無条件、お任せの境地を得ます。
沖道ヨガでは、一番最初にこの奉仕行から入り、下座心や懺悔心、感謝心を培って行きます。道場で訓練したことを日常生活で実践し、身につけて行きます。

 

第八段階  サマーディ(三昧行法)

相手と自分が一体となる行法。
他人の心、草花や動物の心、仕事の心になって考えることが自分らしく生きることに繋がります。
沖道ヨガでは、心身一如、自他共存の精神を培って行きます。

 

第九段階  ブッディ(仏性啓発行法、聖心行法)

自他の中にある神性を観て、自他を尊ぶ扱い方を養う行法。
すべてに「尊いな」「有難いな」「よいものだな}と感じる訓練です。

 

第十段階  プラサド(法悦行法)

本当の喜び、真の歓喜を意味する。
すべてに感謝する訓練により、私とあなたと神様の喜びを一つとすることができます。

本当のヨガ

IMG_0578[1]みなさんが、ヨガと思っている、そして世界中で行われているほとんどのヨガがアサンスであり、この動禅行法です。
しかし、ヨガはサマーディやブッディ、プラサドを目標としており、すなわちそれまでの七段階まではそのための修業法であり、生活を通して一から十段階までを随時心がけて実行し、自分自身を解脱、すなわち悟りに結びつける行法哲学です。

病を回復させるだけでなく、心と身体を整えて真の意味で健康になり、自分自身を悟り(すべてに感謝し尊いなと自分自身の心が思える境地) に導く行法です。そのためには、感謝心、懺悔心、下座心、奉仕心を養い高め、感謝・懺悔。下差、奉仕を実践して行くことが大切です。自分自身のなかに、これらの心を高めることこそが悟りにつながる最も大切であり近道であると説かれています。
地位や名誉や財産がいくらあっても、悟りにはつながりません。
特別な頭脳や才能も必要ありません。

仕事を道として行い、生活のすべてを通して感謝、懺悔、下差、奉仕を行うことが大切です。
目標をもち続けることで、誰でもできることであります。
表面的な幸せ、すなわち地位や名誉、財産を得ることにあくせくしがちですが、内面的な幸せや喜びを得ることは、おろそかにされがちです。
自分らしく生き、自分自身が輝くためには、内面の幸せが大切です。

それを培うのがヨガであり、ヨガの行法は感謝、懺悔、下座、奉仕心を養うことが土台であり目標となっています。

ここに御紹介した沖導師のお教えが、みなさまのお役に立てば幸いです。
私も生活のなかで実行し、仕事や人間関係、生活や社会の中に活かして行きます。

次の回では、沖道ヨガ生活行持集より、「合掌、拝み、祈り、願い、誓い」について沖先生のお言葉をそのまま抜粋して御紹介します。

なお当院では、今後、毎日の早朝ヨガおよび就寝ヨガを通して、意識的訓練を重ね、一日の生活を通して、仕事を通して、生活のすべてを通して、生涯をかけて学んで行く場を提供してゆきます。

合掌

公開日:2017年7月24日 ©