患者様の病態分析

臨床報告とは

臨床報告とは、一つ一つの病態をどのように分析し、診断を下し、そのもとに、どのような治療を施し、その経過を示し、どのような結果になったかという報告です。

様々な分野の臨床報告を残すことによって、後世の臨床家の手引き・参考としてほしいと願っています。

治療家であれば、どのように治療して良いかという悩みは、誰しも同じようなところに行きつきます。難しい疾患になる程、どうしたらよいのか分からないことも多く、悩みも多くなります。鍼灸が医学として発展するためには、臨床家や、これから臨床を目指す鍼灸師が、このような壁に当たった時、本当に参考になる手引きがほしいと思うのは誰しもです。

私は中医学弁証を学び、中国の大学院で学んでいる勉強を学ぶ機会を得ました。中国の臨床例の多さは、日本と比べるととてつもなく多くあり、その臨床例が私の成長に大きく繋がりました。残念ながら日本には、参考となる臨床報告がほとんどなされていないのが現状です。

患者様の協力を得て臨床報告をあげていきますので、後世の臨床家たちの参考となれば幸いです。

上腕の激しい痛み – 男性 M.T さん 年齢56歳 – 集中的に治療していただいた事で2〜3回目で日々の痛みは感じなくなりました -

患者様
男性 M.T さん 年齢56歳

主訴

上腕の激しい痛み

院長の病態分析

kata_illust上腕が横に130度ほどしか挙がりませんでした。
五十肩を疑い、対応しようとしましたが、ドアを開ける回転の動作で、上腕に激痛が走ると仰いましたので、上腕二頭筋の炎症があるとわかりました。

手関節の捻挫及び、上腕二頭筋の筋挫傷と五十肩が重なって症状がでている状態でした。

また局所の上腕二頭筋に対して、鍼治療を施しました。深部の炎症を完全にとるのに、7回鍼治療を行いました。
鍼治療は、筋肉の深い部分の炎症をとるのに大きな効果があります。
それは、患部の深部に鍼を到達させることで、人間に備わっている治癒力をストレートに引き出すことができるからです。
だからそれだけの少ない回数で炎症を取り除く事ができます。

五十肩も並行して治療しましたので、手も挙がるようになりました。
これからは、良いコンディションを作る治療に切り替えていきましょう。