患者様の病態分析

臨床報告とは

臨床報告とは、一つ一つの病態をどのように分析し、診断を下し、そのもとに、どのような治療を施し、その経過を示し、どのような結果になったかという報告です。

様々な分野の臨床報告を残すことによって、後世の臨床家の手引き・参考としてほしいと願っています。

治療家であれば、どのように治療して良いかという悩みは、誰しも同じようなところに行きつきます。難しい疾患になる程、どうしたらよいのか分からないことも多く、悩みも多くなります。鍼灸が医学として発展するためには、臨床家や、これから臨床を目指す鍼灸師が、このような壁に当たった時、本当に参考になる手引きがほしいと思うのは誰しもです。

私は中医学弁証を学び、中国の大学院で学んでいる勉強を学ぶ機会を得ました。中国の臨床例の多さは、日本と比べるととてつもなく多くあり、その臨床例が私の成長に大きく繋がりました。残念ながら日本には、参考となる臨床報告がほとんどなされていないのが現状です。

患者様の協力を得て臨床報告をあげていきますので、後世の臨床家たちの参考となれば幸いです。

肘の痛み – 10回ほどで改善がみられ、ほぼ痛みが出ない状態になりました。

患者様
男性 Y.Tさん46歳

主訴

ゴルフ肘ということで、お電話をいただき、来院されました。

院長の病態分析

golf_ojisan痛みが起きて一年ほど経っているということでした。
整骨院にずっと通っているが、だんだん痛みがひどくなっているということでした。
痛みは日常の痛みに広がり、クラブを握るだけでも痛みが出るということでした。

週2回ラウンドで、週一回練習しているそうで、ゴルフが好きで、痛みを改善させたいとのことでした。

プロのように向上心をもって熱心にゴルフの練習とラウンドを多くこなされていました。

診断をしていくと、
骨の炎症がひどく、橈骨頭及び上腕骨外側上顆、肘頭に及んでいました。
前腕の外側筋群だけでなく上腕骨内側上顆炎及び内側筋群にも炎症、短縮がおこっていました。
更に上腕三頭筋、上腕二頭筋にも炎症を起こし、且つひどい筋の短縮を起こしていました。
左肘を中心として、痛みは右肘にも及んでいました。
左の内側・外側、及び右の外側・内側、及び左臀筋群、及びハムストリングスの痛みを伴っていました。

治療は、頑固な筋短縮に対して丁寧に筋肉を緩め、リンパ球や血液の流れを改善させ、筋肉の弾力の改善に努めました。
骨の炎症の改善を早くために、骨周囲にミリ単位で鍼を打ちました。

「時間をかけて根本的な治療が必要です」と申し上げました。

bensyou週2回ラウンドと週一回の練習を続けながらの治療でした。
日常時の痛みは、10回ほどで改善がみられ、ほぼ痛みが出ない状態になりました。
根気よく治療をつづけていただき、20回でラウンド中の痛みもなくなりましたので、治療を終了しました。

ゴルフに対する情熱もすごいですが、治療も熱意を持って、通院していただきました。

今後は、痛みを我慢せずに痛みを感じたときにすぐにご相談いただきましたら、数回で改善が期待されます。