患者様の病態分析

臨床報告とは

臨床報告とは、一つ一つの病態をどのように分析し、診断を下し、そのもとに、どのような治療を施し、その経過を示し、どのような結果になったかという報告です。

様々な分野の臨床報告を残すことによって、後世の臨床家の手引き・参考としてほしいと願っています。

治療家であれば、どのように治療して良いかという悩みは、誰しも同じようなところに行きつきます。難しい疾患になる程、どうしたらよいのか分からないことも多く、悩みも多くなります。鍼灸が医学として発展するためには、臨床家や、これから臨床を目指す鍼灸師が、このような壁に当たった時、本当に参考になる手引きがほしいと思うのは誰しもです。

私は中医学弁証を学び、中国の大学院で学んでいる勉強を学ぶ機会を得ました。中国の臨床例の多さは、日本と比べるととてつもなく多くあり、その臨床例が私の成長に大きく繋がりました。残念ながら日本には、参考となる臨床報告がほとんどなされていないのが現状です。

患者様の協力を得て臨床報告をあげていきますので、後世の臨床家たちの参考となれば幸いです。

膝痛及び太股の筋肉の痛み – 女性 T.O さん 年齢29歳 -単に痛みを取るだけでなく今後の健康にも役立つ貴重な勉強ができました-

患者様
女性 T.O さん 年齢29歳

主訴

膝痛及び太股の筋肉の痛み

院長の病態分析

hizaillust左ひざ裏から太ももにかけての痛みが半年以上続き、整形外科や他の院の鍼治療、整骨院に行っても原因が分からず、当院にご相談いただきました。

整形外科に行っても原因が分からなかったのは、その原因が、筋肉の疲労と炎症にあったからです。骨には異常がありませんでした。しかし、筋の疲労と炎症は慢性状態で、筋膜は炎症の為硬化し、筋肉は粘土のようになっていました。

本来柔らかいオブラートのような筋膜で、筋肉が包まれているのですが、サランラップのようになっていました。
ラップを楊枝でつくと、ぷつっと穴があきます。通気ができない状態です。
筋肉はこのようになると、血液が通わなくなって、筋肉を栄養できなくなるのです。

そして、筋膜を硬化させて、痛みを発生させ、身体を動かさないようにして、生体防衛に入ります。
身体を守ってくれている状態なのですが、動けない状態でもあるのです。丁寧な治療が必要です。

広い範囲で引き起こした筋膜の炎症を、少しずつ取り除いて行く必要があります。
血流が改善すると、必ず改善することを信じて、信頼関係を持って患者様と共に治療にあたりました。

2ヶ月余り、きちんと治療に通って頂きましたので、筋膜の炎症がとれていき、筋肉の疲労と痛みがやわらいでいき、日常生活に支障が無いようになっていきました。当院で行なっている早朝健康体操にも通って頂きました。

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この患者様のように、整形外科に行っても原因がわからないとご相談頂く患者様は多くおられます。
当院が行なっている中医学では、原因は必ずあるという視点から診療していきます。
原因が分からないからとあきらめずに、一度お電話でご相談ください。